比良山のふもとである「比良まほろばの里」の立地を活かし、観察会や野外料理、クラフト教室など、大人から子供までを対象にした自然体験・環境学習プログラムを提供します。
単なる技術やハウツーに留まらず、ものの見方・考え方から見いだされる心得やルール・マナーを学びます。
自然の変化を敏感に感じ取る五感力を養い、自然の地形や一様単一でない自然物を使った工作を通して、体や指先の使い方を体得します。
かつて先人たちが自然の中で会得していた、生きるための思考サイクル。現代社会の中で喪失されつつある潜在的な能力を、自然の中で呼び起こします。ものの見方を知り、気づくことで、常に自分のこととしてとらえ、どうすればいいかを考え、方策を捻出し、さらにそれを行動に移せる実行力を育みます。
自然の中において人の力は小さく、自らは微力であることを思い知り、目標を同じくする仲間と協力し合いながら、それを達成することで、相互の存在性を学びます。また支援者である大人とも、距離感を計りながら、関係性をつくる方法を築きます。
今まで生活してきた「日常」が、いかに自然と乖離していたかを認識し、自らと自然とのよりよい関係性が維持できるように、「日常」との接点を観察する事で気づきを得て、日常の中の自然を増やし広げていきます。
「森」という自然の中の一つの空間を取り上げても、木、水、土、風、花、草、虫、鳥、獣、菌など、様々な構成要素がお互いに関係しながら成立しています。このような様々な要素が織りなす空間であることに気づき、さらにその空間が「川」や「田」、「湖」など他の空間と連続してつながっているダイナミックな広がりを感じ取る力を養います。
一年を通じ、連続的に展開する自然の中に身を置くことで、その繊細な変化に気づきます。時計やカレンダーから読み取る時間ではなく、季節のサイクルに組み込まれた自然の中の「時の移ろい」というものを認識する力を育てます。
自然の広がりやつながりは、まさに個々の生きものの「いのちの連鎖」です。季節のサイクルは、その個々の生きものの「いのちの時間」でもあります。これらに触れ、何が起きているのかを見つめ、考えることで、自らの「生き方」についても考えるきっかけづくり、「学び」の場にしていきたいと思います。
キッズクラブリーダー“森のお兄さん”明言より